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 インドの民族衣装サリーは、5~6メートルほどの細長い布を、共布で仕立てたブラウスと合わせて、下着のペチコートの上から巻きつけて着る「服」です。

この布を身体に巻くだけで優雅な姿に変身!着物よりもずっと簡単に着られ、年齢、体型に関わらず誰にでも着回しできる優れものです。

サリーの素材はカンタを始めシルク、綿、また織物、刺繍と様々で、最近では日本でもお洒落なドレスとして、結婚披露宴やパーティーで着用される方も増えました。

また壁に掛けたり、天井から吊るしたり、素敵なインテリアとしても活躍してくれます。

あなたのアイデア次第で、一枚の美しい布としての用途がいくらでも広がります。

インドサリー(Saree)を美しく着こなす方法
 ~和服よりもお手軽に~

サリー(Saree)は、巾約120cm、長さ 6m 前後の一枚の布です。 下着の上にチョリ(サリー用ブラウス)とペチコートを着用後、その一枚の大きな布を身体に巻きつけていきます。
着物の着付けのように、美しく着る幾つかのポイントがありますが、もっと手軽に着ることができます。
サリーの着方は、インドでも地域や用途によって様々ですが、ここでは、サンサールのメンバーがインド滞在中、20 世紀最大のシタール奏者と言われているヴィライヤット・カーン氏夫人宅に寄宿していた時に教わった着付け方法です。
お腹周辺の肌を上手に隠して、体形に関わらずどなたでも優雅に着ることが出来ます。

1.チョリ(サリーブラウス)とペチコートを着ける。


まず 下着の上にチョリ(Choli・サリーブラウス)と、ペチコートを着けます。最終的にはペチコートで腰のところでサリーを支えますが、サリーの重さで下がってきますので、ペチコートの紐はお臍のやや下でしっかりと、きつく結びます。

point

 

・着崩れや、サリーがずり落ちる原因のほとんどは、着物の付紐と同様にペチコートの紐の緩みですので、しっかり結ぶよう心がけてください。

・薄いベルトをペチコートの上から締めてサリーを挟んでいく方法もあり、初心者の方には便利で安心です。

point

 

・サリーを巻く時には身体にピッタリと沿わせずゆるみを取って、後ろも前も布地が床垂直に落ちている状態にしてください。

2・サリーを身体に一回しし、巻きつける。

 

サリーの美しい模様の入った端の部分をパルー(Pallu)と言いますが、まず最初にその反対側の端をペチコートの右横にはさみ込んで、布全体を左周りで身体に巻きつけていきます。

サリー丈は布の裾が床に付くすれすれで長さを決めますが、ペチコートに挟んだ巻き始めの裾は外から見えないようにやや短くして巻き始め、一回りしてください。

point

 

・パルーの長さは正面のプリーツの数で調節しますので、下記「パルーの長さを確認する」を参照後にもう一度、プリーツの数を増やすか減らすかそのままかを決めてください。

3・プリーツをつくる。

 

一巻きしてから、正面でプリーツ作りを始めます。

1:
布目が正面でまっすぐ下に下りる位置を決めます。
(身体の右側に緩んだ布があっても構いません。)
2:
決めた位置が動かないように気をつけながら、残りの布を内側に折りたたんで、プリーツを作って行きます。
始めの一つは20cm位内側に折り戻し、そのあとは一つの幅が5インチ(約13cm)位のヒダを3~4つ作ります。

注意する点は、プリーツの折り山を全て、始めに決めた縦ラインにそろえ、正面から見ると一本に見えるように仕上げることです。

プリーツを作る手順・・・

プリーツの折り始め
最初のプリーツの始めの一折だけは多く取ります(指幅倍くらい)。
人差し指と中指で最初の折り山をはさみ、折り戻した端を今度は親指と小指で5インチ(約13cm)離れたところを写真のように、指の幅を最大に広げてはさみます。

 

ヒダを作っていく

最初のプリーツの始めの一折だけは多く取ります(指幅倍くらい)。
人差し指と中指で最初の折り山をはさみ、折り戻した端を今度は親指と小指で5インチ(約13cm)離れたところを写真のように、指の幅を最大に広げてはさみます。

 

パルーの長さを確認する

一通りプリーツを作った後で、プリーツ部分を手で押さえるか安全ピンで仮止めして、サリーを左回りにもう一回しして左肩に試しに掛けてみます。
この時にパルーの先がちょうど良い長さ(ふくらはぎあたり)に収まるかどうかチェックします。
パルーが長すぎる場合はプリーツの数を増やし、短すぎる場合はプリーツの数を減らしてください。

 

【補足】
プリーツを作る前に、パルーの端が背中で垂れる位置先に決めてから、逆算で残った布地でプリーツを作っていく方法もあります。

 

point

 

安全ピンを使わないのが正統、プリーツはお臍の左側に入れ込み、プリーツは一本の線状にしない等、着方の意見も様々ですが、プリーツを一本の線にするのが、カーン夫人の大事にしていた着方でした。

 

4・作ったプリーツをそろえる。

 

プリーツをきちんと揃えます。
蛇腹状のプリーツ裾が美しく床並行になるためには、作ったプリーツの上部がきれいに揃っていないといけません。プリーツは巾も長さもピタッと揃え、プリーツが一本の線に見えるようにするのが、美しい仕上がりのコツです。

揃えたプリーツを大きい安全ピンで留め固定し、裾丈に気を付けながら、一気にプリーツの上部をペチコートに入れ込みます。裾丈を決めた後も安全ピンで上からずれ防止で止めておくと安心です。

point

 

前後左右 360°床並行にこだわってください。

 

5・後ろ丈の長さを決める。

 

背後ろのあまっ た布地を2枚に重ねて折りたたみ、丈の長さを床に平行になるように気を付けながら、最後のチェックで正面だけでなく左右横もきれいに床並行になるようにペチコートに挟み込んでください。

point

 

お出かけ時には、ネックレス・バングルを付けて華やかに演出してくださいね。

 

6-A・一回しして左肩に掛ける

 

最後の一回しをし、パルーを左肩に回します。
小さい安全ピンをチョリ(サリーブラウス)の裏地の方からサリーに刺して留めてください。

左肩から垂れるパルーを
右手に掛けたり、
右肩に掛けたり、
右手でつまんだり、 様々な装いができます。

6-B・パルーをたたんだ場合の仕上がり

 

パルーをたたんで垂らした方が動き易くなります。
インド女性が仕事をする時はこの様にパルーをたたんで肩に掛けます。
パルーのたたみ方は上の画像をご参照ください。

日本の女性にも良く似合いますね。

  
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